死なない医師。茶水晶の冷えた瞳で行く末をみる。
確実に死に至る患者。痛みの過去へと導く楔のひとつ。
人類の規格外品。赤と白の記憶を頼りに、ただひたすらに彼の背中を追う。
傷と痛みと血の色と、非日常が紡ぐ醜悪な想いは何処へも行けず。
定められた定義に従って、
彼らが4つの階梯を駆け上る時間は決して長くはない。
それは一段づつ昇る階段。発症。変異。増殖。
そして、『進化』。
死ねない医師と、死んでしまった患者と、
そのどちらでもない規格外品。
これは、そんな人々が囚われた虚無の名を持つ箱庭の物語。
あかい、赤い、紅い。
…そして、しろいきおく。
Plastic Screen
研修医の犬飼と、外科医の猿野の出会いの物語。
第一作目(同人誌に収録。現在通販受付中)
Immortal mind 1 / 2 / 3 / 4
出会ったが故の想いと擦れ違い。重ねる時間は有限だと思い知る二人。
第二作目(通販終了・再録)
猿野天国先生の愉快な日常・昼下がり編
非日常の中の、些細な日常。確かに存在する現実も、今だけは優しく。
05年春コミペーパー小噺(再録)