猟奇的な彼女


15.

 一日の終わり、既に日付変更線をまたごうかという時刻。
 洗面台の鏡をじっと睨みつけ、東海道はぎゅっと奥歯を噛み締めた。
 目の前には、少し不機嫌そうな表情をした女性がひとり。言うまでも無く自身の鏡像であるそれを細かに観察する度に、眉間に刻まれた皺は深くなってゆく。

「……足りない、な」

 鏡に写してみても、自分で見下ろしてみても。
 最初から無いものが出現するはずもなく、視界に在るのは貧相な自分の身体だけだ。湯上りの下着姿では何一つとして誤魔化しようも無く、余計にみすぼらしく見えてしまうのは自虐だろうか。
 思い返すのは、つい先日。突然の降雨でびしょ濡れになったところを女性職員たちに見つかって、彼女らが使っている更衣室に放り込まれた時のことだ。
 勿論普段自分が使っている更衣室だって同じ敷地内にあるのだが、如何せん場所が遠いのも事実だった。その距離を面倒だと濡れたまま業務に戻ろうとした自分が悪かったのかも知れないが、妙に凄みのある笑顔で腕を引く彼女らは反論ひとつ許さずに、寄ってたかって東海道の上着とスラックスをひん剥いて下さった。
 あまりの事に呆然と立ち尽くすしか出来ない上官の様子をどうとらえたのかはわからないが、誰かの仮眠用だというジャージを着せられて、温かいお茶を持たされて、気づけば更衣室の隅のパイプ椅子にちょこんと座らされていた。
 心配されているのはくすぐったいが有難い。だが、東海道は今はこんな形だがそう遠く無い過去は異性だったはずだ。彼女らは気にしないのだろうか、とその気は無かったにせよ着替えをする彼女らをぼんやりと見つめて、その己との差異に驚愕を覚えたわけで。
 東海道だって、別に多少足りていないとは思いつつも、あの瞬間までは問題になるほどだとは思っていなかったのだ。
 だがしかし、現実問題として目の当たりにした光景と己を比較すれば、その悲しいほどの差異は明らかで。
着替えながら雑談に興じている彼女たちの中には、自分と見た目は変わらない体格の女性も幾人かいたけれど、皆それなりに立派な凹凸をしているというのに、思わず見下ろした東海道のそれは悲しいほどに容量が足りていない。いっそ男性だった時の方が筋肉がついていた分マシだったような気がするくらい平坦な己の身体を見下ろし、落ちた溜息はひどく重苦しかった。
そして今、こうしてまじまじと見据えてみてもやはりその体躯は貧相としか言いようが無いくらい絶望的に凹凸が足りていない。何も以前山陽が見ていた雑誌の女性たちほど豊かな体躯が欲しいとまでは言わないが、その、もうちょっとくらいはあったって良いのではなかろうか。
「……やはり、あいつもあった方がいいんだろうな」
 口に出してみた感想は、音になった分だけ余計に気分を落ち込ませる効果しかなかった。あんな雑誌を購入するくらいだ、好みはあの辺りにあると解釈する方が自然だろう。
 比較対象とすることすらおこがましいような己の体躯を鏡を通してまじまじと見つめて、東海道は重苦しい溜息をひとつ落とした。こればかりは己の努力でどうにかなる気が全くしない。
 ぽたり、と髪から落ちた滴はとうに冷えて、身震いするような感触を覚える。ひたりと触れた鏡の表面も同じように冷たく、どうせならこのもやもやとした気分すら凍えさせてくれればいいのに。
 もうひとつ零した溜息は、何処までも重苦しい。
 振り切るように背にした姿見の残像は、けれど網膜の裏側に張り付いて消えてくれる気配すらなかった。


◆ ◆ ◆


「――と、いうわけなんだが。何か良い手はないだろうか」
「……それをなんで僕に聞くのか、聞いてもいいかな東海道?」
 生真面目な表情で目の前に坐した、かつては同性だったはずの同僚を半眼で見つめながら、上越は緩く肩を竦めた。
 意地もあって表層に現れたのはその程度だったが、勿論脳内では現実の理不尽さに対する罵詈雑言と、この状態を招いたに違いない同僚への恨み言が渦巻いている。大体の予想はつくとはいえ、言質を取っておこうと唇を吊り上げれば、鈍い東海道は上越の真意など気に留める事も無く、あっさりとこの現状を招いた要因を口にする。
「最初は山形に相談したんだが、『そういう事は山陽とよく話し合った方がいい』と言うだけで話を聞いてくれないんだ。仕方が無いので東北に聞いてみようとしたら、スケジュールが空かないと言われてしまって」
 ……東北め、また面倒くさい事は全部僕に投げやがったな、とこの状況を招いたのだろう要因の名前を心に刻み、上越は斜め下を向いてぎり、と奥歯を噛み締める。
 そもそも、上越としては目の前の同僚の変貌だってまだ認めたくないのだ。出来れば状況が終息するまで支社に逃げていたいところだったのだが、これまた東北の奴が仙台に逃亡した所為で秋田と山形に無理矢理連れ戻されてしまった。
そもそも真面目そうに見えるのは外見だけで、あの男ときた日には開業からこちら、ずっと面倒なことを上越に投げてきた歴史がある。今回も表向きは延伸計画の打ち合わせだと言っているが、わざわざ東海道と山陽がいない時をねらって東京に戻ってくる辺り相当確信的だ。
そんなわけで、気づけば東日本のナンバー2として在来を含む東日本全体の業務を統括しなければいけなくなった上越は、今現在すこぶる不機嫌だ。特に要因が目の前に居る以上、不貞腐れたくなっても無理は無い。しかも相談されている内容がアホらしいだけに、余計に疲れが増すのも事実だった。
「えーと、秋田は?」
「それが……秋田と二人きりになるな、と何故か皆が言うのでやめておいた」
「あ、そ、そう?」
 秋田と東海道の件の遣り取りを知らぬ故にその名を出した上越だが、首を捻る東海道とは裏腹に己の地雷を悟って密かに舌打ちをひとつ。皆、というのに山形や山陽も入るのならば、きっと彼と東海道を引きあわせてはいけない何かがあるのだろう。
 とはいえ、上越とて東海道の問いかけに真面目に答えるには少々疲労感を覚えざるを得ない。何せ、こんな真剣な表情で問われている内容はと言ったら。
「とにかく!私が知りたいのはどうやったら胸が大きくなるかということなんだ!!」
 ばん、と机を叩きながら鋭く告げる東海道の表情は真剣だが、上越的には知るかそんなもの!と机をひっくり返したいような馬鹿馬鹿しい内容でしかない。それをしないのは、このわけのわからない状況の当事者の一人になりたくないから、その一点に尽きる。
「君のとこにだって女性乗務員はいるでしょ、彼女たちに聞いてみたら?」
「もちろん最初に聞いてみたとも。だが、あの子たちは皆口を揃えて『上官はそのままでいて下さい!』としか言ってくれんのだ」
 うわあ、それって相当愛されてるね。
 思わず口走りそうになった言葉をどうにかこうにか飲み込んで、上越は一人天井を見上げる。彼女らとしては東海道が努力をしてまで合わせる必要は無い、そんな相手なら別れてしまえ、という意思を込めて告げたのだろうが、残念ながらこの天然が入った鈍い東海道には言葉通りの意味しか伝わってはいない。
 聞きたいのはそういった事ではなかったのだが、と肩を落としている様子からして、本当に彼が聞いた女性たちは具体的な答えは何一つ与えてくれなかったらしい。だからといって次に相談する相手が男所帯の同僚たち、というのもどうかと思うが、この堅物にそれ以上を期待するのは無理というものだろう。
 思い悩むばかりの東海道に、流石に多少は答えらしきものをくれてやらないと気の毒な気になってきて、上越は脳裏を過った言葉をそのまま口にしてみる。
「……一般的には、揉むと大きくなるっていうけど」
「それは俗説であって医学的根拠は無いと聞いたぞ」
 一応流布している噂の中でそれっぽいものを告げてはみたけれど、東海道はそれをばっさりと切り捨てた。こんな会話に照れも怒りもしない辺りで、相当にこの命題に真剣に取り組もうとしている事はわかる。わかるのだが。
 ちらり、と一瞥しただけでも、その体躯が薄く細い事は見て取れる。それは男性だった頃から変わらない特徴で、むしろボリュームがある外見の東海道、という方が想像できない。きっとそれは上越だけでなく、この無自覚で壊滅的に鈍い高速鉄道の王様を知る全てに共通する感想だろう。
『山陽だけじゃなくて、みんな東海道にそういう方面は期待してないと思うんだけど……ここでそれを言ったらお終いだろうし、ねえ?』
目の前、かなりの至近距離にこのアホらしい内容に真剣に思い悩み、縋るような眼差しで上越を見つめる東海道の双眸がある。濡れたような漆黒は強い意志の光を秘めて、相談内容を先に告げられていなければ誤解すら生みかねないその真摯で痛ましい表情に、諦めたように苦笑をひとつ。

「……ねえ、東海道?」

 そんなに君は山陽が好きなのか、と問おうとして、その問いに意味が無い事に気づいて口を噤んだ。何かを問われかけたのに沈黙を続けられてしまった東海道はきょとんと眼を見開いて首を傾げ、上越の名前を無防備に呼ぶ。
 なるほど、これは山形が正解だ。その理由まで説明しなかったのは手落ちだが、そもそもの手順としては間違っていない。
上越では駄目なのだ。否、『彼』以外の誰の言葉であっても、結局のところ意味を成さない。だから。
「そんなことを気にする時点で、君の望む答えは山陽の中にしかないんだよ。僕らに何を言われたって、本当の意味で納得なんか出来やしないんだから」
 違う?とわざと意地悪く問いかけてみれば、案の定少しむっとした表情で上越を軽く睨みつける。
 そんな顔したって可愛いだけなんだけどなあ、と漸く多少は慣れてきた目の前の彼女に、これで話はおしまい、と呟いて席を立つ。認めたくないのも、認めざるを得ないのも上越の本当で、この目の前の王様を嫌いになれないのも本当だから。
「そうか。……世話をかけたな」
 腑に落ちない表情で、それでも上越の促しに従って席を立つ東海道の律義な礼の言葉に、薄く苦笑を刻んでどういたしまして、と返した上越の中に、これまでの得体の知れないものだという感覚は現金なことに消え失せていた。どうしたってこれは東海道以外のものではないことを確認出来た、それだけは収穫だろうと言い聞かせ、もう振り返らずに去ってゆく背中を見つめる。
「ちくしょう、やっぱり格好良いんだよなあ、アレ」
 女性になろうと何だろうと、真っ直ぐに背を伸ばして歩く東海道の姿は綺麗で目を引く。彼もとい彼女の真価はその背に象徴されていて、一般的な肉体的魅力など二の次なのだとどうして理解しないのか。そしてそれを理解させないのは山陽の怠慢だ、精々努力すればいい。
 だから僕はそこまで親切にしてやらない、と肩を竦めて、上越は倍増した書類仕事に悲鳴を上げる肩をぐるりと回した。凝っている、という言葉では既に片づけられないくらいに固くなったそれがごきりと音を立てるのに吐息をひとつ零して、すう、と細めた眼差しで遠く北の地へと想いを馳せた。

「――そろそろ、連れ戻しに行ってもいい頃じゃないかと思うんだよね」

 ねえ東北?と此処には居ない、上越が高速鉄道に就任してからこちら色々な意味で煮え湯を飲まされてきた相手の名前を呼んで、それはそれは壮絶な笑みを浮かべて、何処か弾むような足取りでその場を後にした。
 目指すは北、何も東北本人を捕まえる必要は無い。
「要は、アイツが帰ってこなくても平気な要因を押さえればいいわけだよ、うん」
 長年の付き合いもあって、上越にも東北の何処がウィークポイントなのかくらいは理解出来る。要はあの男を通常の概念で捉えようとするから疲れるのであって、その彼岸と此方側を繋ぐ役割を果たしている輩を押さえれば、上越にも勝機は見えてくるというものだ。

そう、確保すべきは東北本線――宇都宮だ。

 噛み合い過ぎて気味が悪いほど思考回路が似通ったあの男とはあまり関わり合いになりたくはなかったが、背に腹は代えられない。
 東海道が女性になった、などという非日常を認めたくなくて足掻いていたが、今となってはそんなことより一刻も早く東北を連れ戻してこの大量の仕事から解放されたい。
 ふふふ、と不穏な笑みを浮かべて、上越は携帯の短縮コールで確保対象の相棒である、己の直属の部下へと連絡を取る。
『はい、高崎です!!』
「やあ高崎、ちょっと君にお願いがあるんだけどね?」
 かっきりと2コールで電話に出た高崎のやや緊張に上ずった声に口元を綻ばせながら、上越は己の休息の為には悪魔に魂を売り渡す、否、己こそが悪魔になる覚悟で、純粋な部下を陥れるべく策略を練り始めた。


◆ ◆ ◆


 触れる手は、単純に心地好かった。
 伝わる体温は、ただ安らいだ。

 けれど、それは自分だけのものだったなら、何を以てこの安息に応えたらいいのだろう。同じだけのものが返せない事を知った日から、次に触れるには勇気が必要になった。
 おまえが笑いかける、その笑顔を信じていいのだろうか。
 おまえが伸ばす、その腕を引き寄せていいのだろうか。
 そんな事を思い悩むうちに、確かだったものが何も分からなくなるような錯覚を覚えた。記憶の中には今もかつて山陽が付き合っていた彼女たちの姿が残っていて、比べるだけ悲しくなるほど自分という存在は見劣りしていたから、余計に猜疑は確信へとすり替わる。
 俺は何を持っている?
 おまえに俺は何をしてやれる?
 己への問いかけは何も生まず、ただずるずると心の海に埋もれていくだけで、変わらず触れてくる腕にさえ恐怖を覚えて。

 だから、教えてくれないか。
 俺におまえに値するものがあるのなら、おまえがそれを示してくれないか。

 じゃないと一歩も前に進めない、と悲しく笑う恋人を目の前に、山陽は一瞬呼吸を詰めて、まじまじとその顔を覗きこんだ。
「何、言って……」
 冗談にして笑い飛ばそうとして、それには真摯過ぎる表情に零れ落ちかけた言葉も笑いも飲み込まざるを得なかった。
 わかっていない、本当にこの鈍すぎる恋人は理解していない。山陽がどれだけ彼だった彼女だけを大切に思っているのかも、その名前を抜きにしても周囲がその存在ごと愛していることも。
 ああ、鈍い鈍いとは思っていたさ。だけどこれほどまでとは、と長年唯一無二の同僚として、そしてここ数カ月は恋人として付き合ってきた存在を前にして、がっくりと肩を落として山陽は長い長い溜息を零した。
「さ、山陽……?」
 途端にびくん、と跳ねる肩に、東海道が明後日の方向に悪く考えている事は直ぐに察しがつく。どうしてそんなに自分に価値が無いと思えるのか不思議だ、と山陽は内心首をひねりながら、ひらひらと右手を振ってみせる。
「あー、違うからな。言っとくけどおまえさんと別れるとかそういうのは天地が引っくり返ってもあり得ねーから」
 安心しろ、と今日も僅かに跳ねた癖のある髪を梳きながら、山陽はそのひと房にキスを落とす。その存在のひとかけらすら愛おしいと思える存在に、そこまで信用されていない、という状況も陥ってみれば随分と堪えるものだ。
「理由?……そんなもん、ひとつあれば十分じゃねーの?」
「え?」
 ぱちり、と瞬きをして此方を見上げる漆黒の中にも薄く青が混じるその瞳を真っ直ぐに覗きこみ、山陽は少し悪戯っぽく笑って見せる。
 拒否されないのは許容だと勝手に解釈して、腕の中に東海道を閉じ込める。背に回した腕から伝わる少し早い鼓動は、小難しい理屈を捏ねて回り道をしている東海道の理性よりもよっぽど正直でとっくに答えを知ってるんじゃないか?
 そう、何が不安なんだか知らないが、俺にとってのおまえの代えなんて何処にも無い。だからこそ。
「おまえがおまえであることだ。俺とずっと一緒に走ってきた、東海道新幹線であること。それが理由じゃいけないのか?」
 ぴくん、とその背が震えるのを、視覚ではなく触覚で感じ取りながら、山陽は折れそうに細い、けれど見た目よりはずっと強くて綺麗な背中を抱きすくめる。伝わる鼓動はお互い様で、それが答えなんだと、俺はずっと思ってたんだけどな?
「そりゃ、胸でも尻でもあるに越した事はないけど、おまえ以外の誰かとおまえだったら、俺は無条件でおまえを選ぶぞ」
 まず前提条件が間違っているのだ、と囁きながら、山陽は東海道の思考の迷路をひとつずつ解きほぐしてゆく。そもそもが優先順位として、何よりも先に『東海道であること』があるのだから、互いが存在する限り山陽は東海道のものだ。その逆も許してもらえるならばそれに越した事は無いが、この前提は何があったって覆らない。
 そもそも、東海道に値するものが無いのは山陽だって同じ事だ。けれど山陽には見つけられないその価値を東海道が見出しているというのなら、東海道に見つけられない東海道の価値は山陽だけが知っていればいい事なのかも知れない。
 だからこそ、おまえはおまえであればいい、と耳元に告げる山陽の声に、東海道の頬が淡く色づく。次いで首元までも染め上げる様子は何時まで経っても変わらないな、と喉を鳴らして笑みを零せば、抗議のように背を軽く小突く小さな手のひら。

「……俺でいいのか、山陽」
「おまえ以外は嫌だな、東海道」

 真っ直ぐに見据える双眸は、静かに瞼の奥に消え失せて。
 その震える睫毛に誘われるように、絡めた指先と共に唇を重ねる。錯覚だと知っていても甘い感触に、自然早くなる鼓動はやはり双方のものだった。
 名残惜しさを残して離れた唇が濡れて色付く様にすら煽られるほど本気の男にどうしてそんなに不安になれるんだろう、と未だに理解に苦しむ東海道の思考回路に首を捻る山陽の腕に縋るようにして、ぼうっとした眼差しの東海道が少し舌っ足らずに恋人の名を呼ぶ。
「さんよう、」
「はいはい、仰せのままに?」
 その声が強請るものを間違いなく汲み取って、上向いた東海道の薄く開いたその唇に、もう一度己のそれを躊躇いなく重ねた。


 あとはもうちょっと暴力的じゃなくなってくれたら言う事ないんだけどな、とは賢明にも口には出さないまま、どうやって腕の中の可愛い恋人を己の部屋まで連れて行けるだろうかと、山陽はそれもまた幸福な命題に真剣に取り組み始めたのだった。




2010.05.25.(再録)

オフ本収録の最終話。ダダ漏れに甘いのはもう仕様だから諦めた方がいい。